『旅にしあれば』

本書はレイミア プレスからの5番目の出版物です。出版の経緯は「レイミア プレス出版案内」に詳述していますので、ご覧ください。

本書は著者用と私用に11部を吉田八洲夫さんに製本をしてもらいましたが、これらの他に版元本として製本を Les fragments de M(frgm)にお願いしました。このfrgmは3名の製本家と1名の箔押し師のユニットですが、本書の製本は平まどかさんが、箔押しは中村美奈子さんが担当することとなりました。製本仕様は、frgmのホームページに掲載されている「クラッシックスタイルのパッセ カルトン」の定型半革装のうち、私が好きな角革装でお願いすることとしました。

しぼがきれいな黒山羊革とfrgmのための特別染め紙が表紙を彩っており、見返しの濃い焦げ茶模様の染め紙と相俟って、大変落ち着きのある装幀となっています。

原本書誌
レイミア プレス出版案内をご覧ください。

ルリユ―ル : 平まどか
・ルリユ―ル綴じ込み作品:大﨑夏子によるオリジナル水彩口絵、林由紀子による蔵書票
・仕様:半革角革装
・製本形態:パッセ カルトン
・綴じ:本かがり(麻紐支持体5本)
・表紙:山羊革と染め紙(corylus bis.)
・見返し:染め紙(corylus bis.)
・はなぎれ:3色絹糸三段編み
・箔押し:中村美奈子
・サイズ:h263×w188×d25mm
・スリップケース:手染め紙貼り h269×w190×d31mm
・制作年:2013年

Photo